超能力とは「クニ」である。

禁書にいわゆる魔術結社の人はあんまし出てこない、という忘れられがちな事実。出てきてもチョイ役。
魔術を含めた超自然的なパワーはしばしば権力のメタファであるのだが、いかなるレイヤの権力に比喩するからによって物語性は異なってくる。きのこ(伝奇)的なそれはムラでありヤクザでありゲマインシャフトだが、禁書目録ではクニであり政府/軍でありゲゼルシャフトだという。
世界に20人だけの聖人というのは、全十字教徒の1/20のパワーという意味だと思っている。これはモルモット2万人相当の一方通行よりかなり大きい。しかし作中での描かれ方にはそれほど差がないので、恐らく2万という数字が相当過小だったと思われる。
電波はほどほどにね。ビリビリ。

よく考えてみたら

「電気をたいせつにね。ビリビリ」*1は美琴の不遇ポジションをネタにしているのか? 地巫女の訴えみたいに。

*1:アニメ『とある魔術の禁書目録』DVD映像特典「とある魔術のインデックスたん」より