なろう評論会「温泉卵作品について」

『我にチートを』人妻?未亡人?愛人?

もりやん

我にチートを』1日で読み終えて『俺のロボ』をもりもり読んでますよ。

singingroot

いやあれ結構分量あったような……?
まあ月イチ更新なのでめっちゃ進行遅いですが。

もりやん

結構時間取られましたねw
いやあなにか、死ぬほど面白くて止まらないっていうんじゃないけど、ついつい止まらなくなるタイプの作品ってありますよね……。

singingroot

温泉卵氏のはそういうタイプの作品ですねー。

もりやん

そしてノクタだけど一般レーベルなんですね。実際その方がいいと思うけど。

singingroot

まあエロ要素とか絶無に近いので。 植田亮絵でしたっけ。

もりやん

ですね。

singingroot

まあニーナさんとのエロは……あったらあったでありがとうございますなんだけどまあないだろうし、それでいいんだうんうんみたいな感じですね。

もりやん

まあ現状ニーナさんがアレなので、当面はアレですが。
エロでいうとアリさんの秘部アーマーがシャコンと開いて、これ下手したらちょん切れるな1ってあたりがフェティッシュでよかったですね。

singingroot

いや分からんでもないですけど、そこかーw
個人的には精霊たちとの関係が好きかな。

もりやん

エロという意味ではなく、なんというか「大人の小説」という意味では、そこですね。
後に「あれが理想のハーレムだったよなあ」って思い返すあたりが好き。

singingroot

年齢制限ある方でないとできない表現ってのはそうですね。

もりやん

"異世界は人妻とともに #イセヅマ"とかいうネタも自分で考えていたので、最初はイセヅマになるものとばかり思ってましたが、まさか人妻ヒロインがフロリア先生で打ち止めとは……。

singingroot

まあでもヒロインがほぼ「いわゆる小娘キャラ」じゃないってのはそうだとは思います。

もりやん

ふたりとも人妻になった百合コンビもいましたけどねw

singingroot

精霊sにも未亡人はいましたよね、確か……マジでうろ覚えですが。

もりやん

水の人ですね。正確には昔男はいたけど根性無しでセックスするまえにフラれたから処女2。結局ドラゴン含めて全員処女でしたからね。

singingroot

そか、そうするとあんまり人妻感(?)はないかもですね。

もりやん

フロリア先生も、未亡人みたいな後腐れのなさっていうか、人妻が一番後腐れないって設定ですからね。だからイセヅマなのかと思ったんだけど……。

singingroot

そういう世界観ですからね。

もりやん

意外とエリンさんがやらせてくれないのよなあ……。

singingroot

うーん、そこは個人的にはあんまり意外ではないかもですねえ。
なんだろ、性交渉にギブアンドテイクみたいな感覚があって、そこでエリンさんに何かを提供できる感覚がないから……なのかなあ。

もりやん

まあ意外ではないけど一番色気を感じるじゃないですか!

singingroot

そこはでも、一番色気を感じる相手だからヤる、ヤれるっていう世界観じゃないじゃないですかw

もりやん

それは言えてるw
なんだろ、性交渉というか、愛人関係を描いてる作品ですよねこれ。

singingroot

現代日本的な意味での恋人じゃないですね。

もりやん

エリンさん、農園に引きこもってて子供たち以外とあんまり交渉がなさそうだから、したいときに訪ねたらやらせてくれそうなところも込みでイイんですけどねえ……。
逆に、現地妻抱きにじゃなくて仕事しに試練の谷行くのほんとサイテーと思いますけどw

singingroot

あれはなあw
あくまで個人的な感覚だけど、エリンさんを訪ねてやらせてもらうとして、そこで相手にもなにかしらをあげられるんだったらそういう展開もありかな、っていう感覚ですね、やっぱり。

もりやん

エリンさんが明らかに男を求めてないですからねえ……。
あと、百合夫婦を抱きに行ってる形跡がないのもサイテーだと思う。

singingroot

恋人じゃなくて愛人だよって話と関連しますけど、相手が好きだよって気持ちに基づいた関係とはいい難いですからねえ。
相手への好意を示すっていう儀礼があんまり重要視されないという。

もりやん

抱いたら好きになっちゃうけどw

singingroot

うん、内面の気持ちとして好きは好きなんだけど、関係性としては、好きを全面に押し出すものとは違うという。 そこは、内面の気持ちとして好きは好きなんだけど、関係性としては、好きを全面に押し出すものとは違うという感じかな。

『我にチートを』ニーナさんとの関係

もりやん

ああ、そういう意味では、ニーナさんを抱いてないってのがやっぱ構造的に重要なんだな。
主人公から唯一好き好きアピールを受けてる存在が、でも抱かれてはいないっていうバランス。

singingroot

いやそれはもうすごくすごく大事なことですよ。
ニーナさんが復活して、そんでじゃあどうなるんだコレって思いますもの。

もりやん

心の妻>思い姫>現地妻というか……。

singingroot

明らかに心の妻なんだけど、そう宣言してはいないんですよね、あくまで心の中だけで……。
それどころか、地の文でも明言してないんだったかな? してましたっけか。

もりやん

してないっぽいですね。好きって気持ちより、ニーナさんを失いたくないって気持ちが前面に出てますからね、やっぱり。「そばに居てくれれば満足」ってのと、実際問題消滅の危機ってのと、両面で。

singingroot

それはありますね。だからこそ、復活しちゃったら二人の関係がどうなるのかが予想がつかない。
まあ勢いで告白まで行っちゃうなら分かりやすいですけど、この二人がそうなるかあ?という。

もりやん

ニーナさんの側が、人形姫としての使命感で、ご主人様を卒業させないとみたいなところがありましたけど、それがなくなってどうなるかってとこですよね。これはどっかで主人公も言ってたけど。3
ただ、ニーナさんがご主人様に会えない期間でかなりこじらせてる感じがするので……。

singingroot

そこも気になりますね。会おうとしたらめっちゃ照れてて会えない、みたいな感じでしたっけ。

もりやん

いや、培養槽で全裸だから、恥ずかしくて見られたくない的な感じでしたね。肌を見られるとかいうより、「お見せできる状態ではない」的なニュアンスで。

 どうも裸だけじゃなくて、培養槽に浸ってる姿を見られたくないようなんだよな。女の子の考えることはわからん。 (我にチートを - ラブレター

singingroot

ありがとうございます。この辺読んで、ニーナさんの心理を脳内補完したのがうろ覚えになってたっぽいですね。

もりやん

ここ非常に印象的なところで、たぶん「元はウッドゴーレムだから恥ずかしくないけど、自分の肉体だと恥ずかしい」っていう要素と、「ご主人様を意識し始めちゃってるから恥ずかしい」っていう要素が、従来の関係性との変化としてありそう。

singingroot

関係は明らかに変化してますからねえ。
ともあれこの作品はニーナさんの存在感が(かなりの期間不在なのに)すごく大きいので、そこどうなるかは本当に気になるんですが……いつ復活するのかな、リアル時間で……。

もりやん

来年中くらい?w

singingroot

それは早いほうだと思う(真顔)
まあでもエタらないだけめちゃくちゃエラいんですけどね。尊敬してますよ温泉卵先生は。

もりやん

それも言えてるw

『俺のロボ』タイトル反省会と「分かる」瞬間

もりやん

んでねー、『俺のロボ』も基地出張編くらいまで読んだんですけど。

singingroot

はやいw

もりやん

まず両方共タイトルをあと5分考えろとは言いたいw

singingroot

www

もりやん

見た目のつまんなさそうさが半端ないw 内容が何一つ伝わってこないですからね。
「人形姫」「近接さん」というワードまでたどり着くとだいぶ見えてくるんですが。

singingroot

まあそこはこう、逆張りとまでは言わないにしても、ちょっとタイトルを飾るのが恥ずかしかったのかなみたいなゲスパーをしてますが。
しかし考えてみると、『我にチート』を、書籍版でもタイトル変えなかったの蛮勇ですね。

もりやん

『残念勇者と人形姫』とかだったらもっと早く読んでたよw
んで、たぶんそれぞれのテーマっていうと我チは「文明」で俺ロボは「エスパー」だと思うんですけど。「人形姫」と「近接さん」というワードからはその片鱗くらいは感じられる。

singingroot

そこは……でもそれを言い出すと、タイトルはテーマを反映すべきか、というかそもそもテーマを大上段に提示すべきかみたいな議論にも入ってきませんか?
まあ提示した方がキャッチーなのはその通りだとは思いますが。

もりやん

まあそうなんだけど、もうちょっと面白そうなツラしてないと俺が見つけられないだろ!!

singingroot

まあ何もかもまず読まれないと始まらないってのは正論ですからねw

もりやん

ていうか、俺ロボ最初わかんなくて一回切ったんですよ。こないだ紹介されてから。

singingroot

ほほう。

もりやん

我チのほうがちょっと良さがわかりやすかったんで、そっちは読み切ることができて、それから俺ロボに戻ったんですけど。

singingroot

ちなみにどの辺で切りました?

もりやん

6話くらいかなあ……?

singingroot

あー、ゲーセンでゲームやってるだけのとこ
そもそもザック氏がどんだけ人外かとかあまり明かされてない時期ですかね。

もりやん

惜しかったんですよね。もうちょっと読めば主人公がある種の超人だってことが匂ってきたんですけど。ギャランティが入るあたりで。
まず自分がスーパープレイを連発してることに気づいてないんだもんコイツw

singingroot

そういう作品だしこういう序盤だからこその味ってのはありますけど、まーとっつきにくいですよね実際。

もりやん

あのへんで、「これって弾道予測線を予測するゲームでしょ?4とかのたまってるレベルの狂人だということが読者にもわかってくるんですけどw

singingroot

『我にチートを』と違って周囲に親切な女性がだいぶ少ないってのはあるでしょうね。

もりやん

ベティちゃんだけだからなあ……w

singingroot

狂人ザック氏がつらつら一人称で語るんですけど、それをフォローしてくれるヤツがいないという……。
オッサンだからか、オッサンだから悪いのか。

もりやん

ちゃんとパンピーのオッサンが「あんなことは常人にはできないから!」って言ってるんだけど、まあ「言っちゃ悪いけど、君らのレベルが低すぎるだけでしょ?」というふうにも読めちゃうしw

singingroot

そこはただ、ザック氏の世界ではそれは事実なんですよね。
あの一人称の世界では「ザックは超人じゃない」ってのは普通に事実で、だけど他人の世界からするとそうじゃないんですよ、多分。

もりやん

親切な女性っていうか、女性プレイヤーというか、とにかく女の人がゲームのうまさを褒めてくれないのが悪い!
リンリンもただの傭兵だからそのへん全然わかってないし!

singingroot

ニンジャマスターとしての強さは認めてるけど、ザック氏の方はその認識に困惑してて、すれ違ってる感じですかねえ……。

もりやん

ソードアート・オンライン』だったら、アインクラッドのアイドルアスナちゃんが構ってくるから、タダモンじゃあないんだなってすぐわかるじゃないですか!
まああれも、強かったからじゃなくて昼寝してたからなんだけど……。

singingroot

SAOは確かにそーゆー構造ですねえ。

もりやん

「リアルで傭兵が驚くレベルの運動性能を発揮できる」という表現も充分異常さは伝わるんですけど、それが価値保証に繋がっていないところがミソなんだよねえ。

singingroot

SAOってキリトさんがアスナさん達に引っ張られて世界と関わるようになるっていうモチーフが一つあるわけですけども。

もりやん

それは『アクセル・ワールド』でも似たような構造ですね。

singingroot

さっき書いたことにも関連しますけど、本作には「世界」っていう場所は、少なくとも目に見えるものとしては描かれない構造になってると思ってるんですね。
あくまでザックの目から見た世界、リンリンの目から見た世界、ってのがあって、それらは融け合わない。

もりやん

「世界」っていうか、語弊を承知でいうと「世界ランキング」っていうか?

singingroot

うん、そういうのも含んでの話です。

もりやん

共通する価値観……価値軸?のことですよね。

singingroot

そうそう、もりやんさんのおっしゃった「価値保証」ってのは、成立し得ない。共通市場がないから。
金銭感覚が崩壊してるじゃないですか、作中でも。共有できる価値観、市場がないんですよ。

もりやん

SAOの場合、「アスナが気にかけてる」から始まり、「あの世界でも最強クラスの戦力」っていうのが提示されて、最終的に「アインクラッドを攻略しうる切り札」ということがわかるわけですが。
何より、まず、モテるということが一番大事でしょう。やっぱり。

singingroot

それがキリトさんの価値を保証している、という意味で、ですよね(こう言うとすごいゲスくなる……)

もりやん

まさにそうです。美少女本位制ですよ。

singingroot

やめれやwww

もりやん

そこをすっ飛ばしているので、何億円稼いでも読者としても実感が得にくい。

singingroot

読んでて結局なんなんだ?ってなりますよね、実際。
基地編とか、最後まで読んで、結局なんなん?ってなりますもん、本当に。ベティさん出ないし
そういうとこ、個人的には嫌いではないのだけれども、とっつきにくくはある。

『俺のロボ』ゲーマー文芸、『ウメハラ』との比較

もりやん

……その辺、僕がずっと考えてるゲーマー文芸論の骨子でもあるんですけど。

singingroot

ほほう。

もりやん

Twitterで書いたのはこのへんなんですけど。

singingroot

ものっそ流し読みして、梗概は把握です。
多分昔読んだと思うし、普通に話としては分かりますし。

もりやん

僕と彼女のゲーム戦争』とかも、ゲーム頑張ったら美少女にモテる話なんですよね。
んで、実際プロゲーマーが誕生してきた世相との絡みなどもありまして……。

singingroot

ここで言うゲーム文芸論は、ゲームを題材にした文芸において、いかにしてゲームをやることに対して意味付けを行うかの、みたいな把握でいいですか?

もりやん

だいたいそうです。あと、ゲームの社会問題化に対して、あるいはゲームという文化が直面する問題に対して、文芸はなにができるのかみたいな話でもあります。
僕の基本的な考えとしては、ゲームの根本的な楽しさは無価値さ=社会的価値観からの切断そのものであって、無価値だからこそ自由だし、あるいは無価値なものに勝手に価値を見出すことに意義がある。
マルドゥック・スクランブル』でも、人間に価値があるのではなく、人間が価値を生み出すのだ5みたいな話がありましたけどね。
んで、MMORPGというものは一度そういう無価値の価値を破壊してしまったと思うんです。アレはプレイヤーが支払う時間コストに対して、保証を与えつつもダンピングを行った。
つまり、プレイ時間を投入することである程度他のプレイヤーに対してデカいツラができる、といった形で。
一方で、月額課金制なので大量の時間コストを投入しなければ相対優位に立てない。立ちようがない。ここでプレイヤーは自ら価値を規定する権利を手放してしまった

singingroot

その辺りの把握には同意です。

もりやん

「ゲームで強くなればモテる」という文学の成立は、ゲーム内のバーチャルな人間関係の成立という要素に加えて、このようにゲームそのものの価値ではなく、ゲームによって得られる現世利益が求められる状況があった。
この点はソシャゲも似たような構造にあって、時間ではなくカネを投入することでデカいツラができるってのがある。 んで、そこでいわば古典回帰派ゲーマー文芸があると思っていて、漫画『ウメハラ』がそうですし、たぶん『連射王』もそう。
単純に舞台となる時代が古い分『ウメハラ』がわかりやすいと思うけど、誰にも認めてもらえないけど自分の満足のためにやる、相手に「わからせる」ために戦う。
互いに納得いく形で決着を付けようみたいな美学は俺ロボにもありますよね。ちょっとはw

singingroot

んんんー……ゲームでモテる話と、『ウメハラ』の間に対立構造を見てます?

もりやん

対立というより時代の変化かな。「今は『ウメハラ』の時代じゃない」ということは厳然たる事実としてある。
現代における文芸の派閥としては対立関係に近いと言えるかもしれない。
んで、僕個人の考えとしては、「現世利益を求めるためのゲーム」という思想はゲーム文化を衰退させそうなので、文芸としてはゲームそのものの「無価値の価値」をどうにか称揚しなければならないと思っている。

singingroot

個人的にはそこはちょっと納得がいかなくて、ええと。まず主人公が『ゲームをやってること』が誰かに受け入れられないと、なかなかエンタメとしては成立しない。
で、『誰に受け入れられるのか』っていったときに、それが美少女か、同好の士であるおっさんか、っていうとこに、区別を持ち込むことにあまり意義を見いだせないというか。
ウメハラ』って、再発見だと思ってるんですよ。「美少女がゲームを認めてくれる」作品が出てきたんだったら、「おっさん同士でゲームを認め合う」作品があってもいいじゃん、みたいな。

もりやん

それは、同好の士のおっさんの価値はゲームに担保される価値ですが、美少女はゲーム関係ない価値だから違うという考えです。

singingroot

ええと、想定してる作品がなにかにもよると思うんですが、例えば『僕と彼女のゲーム戦争』だったらゲーム上手い(没入という異能がある)とこにモテる一つの鍵があるわけですよね、そこはゲーム関係ない?

もりやん

モテる理由がゲームの上手さじゃなくても、モテる嬉しさは変わらんよね」……と言ったらいいかな?
もちろん、自分の一番の(唯一の)長所を認めてもらえれば、それはそういう気持ちよさもあるわけですが。

singingroot

ああいや、そうか、もりやんさんが価値って言ってるのは、「作中人物が主人公orゲームに対して感じてる価値」のことじゃなくて、「読者が主人公がゲームを通じて得たものに対して感じる価値」のことなのか。

もりやん

そうですね。んで畢竟、SAOを代表とするMMORPGネタの作品の多くは、「ゲームを通じてモテる話」、つまり現世利益であって、ゲーマー文芸としては不純だという考えです。というか、現世利益を提示するからこそMMORPGがネタになりやすいのだと思っている。
ソシャゲの世界に入るやつも、やること変わってへんし。

singingroot

そうだなあ……うーん。
だとすると、むしろ俺のロボに関しては、第三の分類だと主張したくなるかもしれない。
「ゲームやってることを認められなくてもいい」と「ゲームやってることを同好の士以外には認められなくてもいい」には相当な差があって。
俺のロボは前者の価値観だし、『ウメハラ』は後者だと思うんです。

もりやん

まあそこは、『ウメハラ』では実際ゲーセンの人間関係が心地いいと書かれてはいる。

singingroot

互いに納得いく形で決着を付けようみたいな美学は俺ロボにもありますよね。ちょっとはwっていう風に仰られてましたけど、確か、俺ロボでは、その美学は相手には受け入れられてなかったんじゃなかったかなあと。

もりやん

そうですね。互いの了解すらない。そこは明確に違う。

singingroot

あくまでザック氏の中でだけある話で、しかも本人がどこまで本気かも明確ではないような。

もりやん

そこいくと、ナラケンとか完全にツンデレですしね。

singingroot

実質美少女では?

もりやん

ただ、認めてくれる相手がいうてもナラケンというところはやっぱりSAOとは違うw
というのは、主人公であるウメハラ自身、(少なくともあの時代において)そういうプレイヤー同士の絆みたいなものを全肯定できていない。
無価値であることがわかっていて、それでもなおそれを選ぶ、あるいはそれしか選べない。そこがキモじゃないですか。 ナラケンもいなくなっちゃいますしね。BeasTVに出てたけどw6

singingroot

その点でSAOと違う点のある作品であることは分かります。

もりやん

僕としては現世利益を求めるかどうかってところでひとつ分けておきたい。

singingroot

私はあんまり、なんだろう、ゲームが無価値だと世間から思われてるっていうのを、あまり内面化してきた経験がないんですよね。
だからピンと来ないのかもしれないけれども……。

もりやん

ゲームやってて親に怒られたりは?

singingroot

いやあんまり……割と放任気味というか、私が他人の視線ガン無視だっただけかもですがw

もりやん

なるほど。僕はあります。そこはけっこう受け取り方が違いそうですね。
ましてや、『ウメハラ』はゲーセンが「不良の溜まり場」だった時代ですからね……。

singingroot

そこの空気感が分からない人間には結構分からないんですよね、多分。
だからこそ今『ウメハラ』っていう作品が成立してるんだとも思ってますが。本当にゲーセンが不良の溜まり場だった時代だったら成立しない、的な意味で。

もりやん

第1話で長々やってますけど、今やウメハラは実際にゲームで生活してますからね。

singingroot

そこはだから、今さらそういう話をやるのって……なんかちょっとズルいなあ、という若干言いがかりに近い感情はなくもなかったりしますかねえ、いやマジで言いがかりですが。
ただしウメハラ姉は可愛い。

もりやん

ムダヅモ無き改革の女性キャラのような可愛さある。
あんなイイ女なんですかねウメハラシスターw

singingroot

気の迷いで"ウメハラ 姉"でググったことはあります

もりやん

あ、結果は言わなくていいw

singingroot

いやなんも情報なかったですよw

もりやん

それも含めてだようw

singingroot

すまぬw
ともあれSAOと『ウメハラ』の間に差があることは分かります。で、同時に、『ウメハラ』と俺のロボの間にも断絶があるよね、というのが個人的な立場ですね。

もりやん

まあ偽史的な言い方をしちゃえば、MMORPG以前の価値観っていうところで、「誰もゲームの価値を保証してくれない時代」があって、基本的に『ウメハラ』はその時代の価値観を描いていると思っている。
ウメハラ』、ヌキ(セイヴァー・ZERO3)編とナラケン(スト2)編があるわけですけど、結局比重が大きいのは後者なんですよね。 んで、ヌキ編は全国大会だけどナラケン編は野試合。
いちおう時代考証的にはすでに全国大会があって、賞金とかも出るには出ていたんだけど、それで世の中には認められないっていうのがテーマで、それをより深く抉ったのが互いの納得だけの戦いを描いたナラケン編であると。
そういう意味では、俺ロボは時代的にはMMORPG以降、バリバリのプロゲーマー時代で、世の中には認められるしカネももらえるし人より贅沢な生活すらできる、でもそこに自分で価値を見いだせないっていう話ですよね。
付け加えると、MMORPGの登場によって「ゲームに自分の価値を担保してもらえる」という概念が現実味を帯びてきて、そこから「ゲームを通じてモテる」という妄想が生まれた。
そして、プロゲーマー時代では、それが妄想でもなんでもなくなりつつある。という感じですね。「現世利益」という軸で考えると。

singingroot

ううむ、話は分かるんですけど、そこの時代を描いた作品として俺のロボを位置づけると、興味深いんだけど話が結構ややこしくなりますよね。
プロゲーマー時代は「誰とも分からない群衆」にはゲームの価値を認められはするけど、それはある意味ではほとんどのパンピーにとっては価値を認めてもらえないのと同じだし、というのはいいとして。

もりやん

まあ、野球選手と同じなら充分ですよね。
これは俺ロボはいったんおいといての話ですけど。競技で成功すれば社会的にも成功者とみなされる、と。

singingroot

俺のロボ置いとくなら、その辺りの筋には同意です。

もりやん

あしたのジョー』の紀ちゃんだって、今やボクシングに捧げる青春を「くらすぎる」とは言わんでしょう。そういう違いですよね。7
青春と呼ぶにはあまりにもくらすぎるわ!
んで、俺ロボの「時代背景」をいうなら、基本的にはゲームで成功者になれる時代ではある。ではあるんだけど、ガーディアントルーパーズがゲイツ8の作ったある種のオーパーツだってのがちょっと……ズルいところでw
ガーディアントルーパーズが現役じゃなくなったら、また別のゲームで稼ぐ、っていうビジョンが全く見えてこないんですよね。

singingroot

いやまあそもそも成功者の意味が明らかに違いますよね、いわゆるe-sportsという言葉で普通イメージするものとは。
ビリー氏にお金もらうのと、EVOで優勝して賞金得るのとでは、何もかもが違いすぎる……。

もりやん

そう。野球の一流もサッカーの一流も、どちらも超人であり金持ちで、e-sportsが完全に成立すれば、やってるゲームがなんだろうが同じように認められるはず。でも、俺ロボのそれはビリーのオモチャでしかない。
ただ、本質的に重要なのは、ザック自身にその気がないという点だと思うんです。詩的にいうなら「旗を揚げる」気がない。
それはビリーが信用できないとか、兵器開発に流れ込むカネだからとかじゃなくて、単に個人の価値観として興味がない。能力を最大限に発揮しようとか、要はモテようとしていない。
じゃあなんのために彼はゲームをやるのか。最初はただのストレス解消でしょうけど、今やリンクスと添い遂げるため……じゃないですかね? つまり俺の嫁はリンクス。

singingroot

ああ、そこに話題がやってくるんですね。

もりやん

そう。んで、その観点からして、「プロゲーマー時代」であることも、「ガーディアントルーパーズがオーパーツであること」も評価できると思っていて。

『俺のロボ』ガーディアントルーパーズはゲームじゃない?

もりやん

つまり、この時代って、ゲームでセックスができる時代なんですよ!!
言い直すと、生きがいになりえるほどの体験が得られるレベルの高品質なゲームが実在している……ってことです。そういう意味では、本質的にゲームというよりVRを描いていると言っていいかもしれない。

singingroot

ああ、その言葉がもりやんさんから出てきてよかったです。
いやさっきから、そもそも俺のロボで描いてるものをゲームと呼んでいいのかってことを言い出そうかちょっと迷ってたので。

もりやん

そこ結構重要だと思いますね。

singingroot

ゲームという言葉は割とバズワードに近いとこもあると思うんです、いろんなものを含んでしまう。電源ゲームでも、一人用とか対戦ゲーとかあるし、一人用でも対戦できたりする(RTAとかスコアアタックとか)。

もりやん

そうですね。僕が言ってるのは基本的にコンピューターゲームのことではあります。個人的には非電源ゲームも嗜むんですけど。

singingroot

だからまあ別にガーディアントルーパーズだって何だってゲームって呼んでもいいっちゃいいんだけど、ただ、格ゲーでe-sportsだーっつって言ってるものとは、それはかなりズレたものなので。そこでガーディアントルーパーズも格ゲーも全部引っくるめて単にゲームって呼んじゃうのには結構難しいものがある。

もりやん

俺ロボっていうか、ザックにとってのガーディアントルーパーズは、実は水口哲也文脈9のゲームかもしれないw

singingroot

ゲームってすごく広い概念なんだけど、ある意味、以前はそこに「他人に認められないもの、無意味なもの」っていう共通項があったんでしょう。
だからこそもりやんさんは、そういうものじゃなくなりつつある「ゲーム」に対して、いやお前は本来そういうもんじゃなかっただろう、と言っているのかな、とも思う。

もりやん

まあ、ゲームやってモテるような話読むと、「他人に認められなくなったらやらないのか」とは言いたくなる。

singingroot

ただ、世間が認めるか認めないかと、それが椅子の前に座ってレバー握って対戦できるツールかどうかっていう物理的な性質は、別々のことなので。
後者の特徴を捉えたら、ガーディアントルーパーズは「ゲーム」なんだけども、前者の意味では「ゲーム」なのかなんなのか、まーよくわからんものになってますよねと。

もりやん

そういう、「ゲーム」を取り巻く社会的側面からアプローチするなら、非電源もマンガもアニメも同じだろって話はあるんですよ。
ただ、あえてコンピュータゲームを対象にしていることにも意味はあって、ゲームは元々原始的なVRだったと思うんですよ。
感覚フィードバックはないんだけど、I/Oはあって、それはVRの最低限の要件ではある。んでまあ、VRであることによって人は「勇者になれる」わけです。

singingroot

そこに、ここでいう「ゲーム」特有の価値の淵源がある?

もりやん

そうですね。今日僕が言ったようなMMORPG前後に限らず、ゲームの進化史は「誰でも勇者になれる」ことへの道であったとも言えるわけです。RPGが圧倒的に遊ばれてるのって、誰でも「強くなれる」からですよ。
ただ、そこで得られる「強さ」はどこまでもバーチャルなもので、誰にも認めてもらえなかった。それがゲームの限界であり価値でもあった。それが近年は違ってきている。ってことです。
そうそう、「トレーニング用シミュレーターとしてのゲーム」っていう文脈も入ってるんですよね明らかに。リアルの肉体でもある程度強くなれてしまうVRお手玉やると、本当にお手玉できるようになるそうですよ。10

singingroot

なるほど、その勇者になれることを以てゲームと呼ぶのであれば、ここまで話題に挙がってきた「ゲーム」を全て包含する定義だと言えると思います。
ただ、その「勇者であること」を誰が認めてくれるのか、その形はそれぞれ違う、ということなのかなと思います。

もりやん

ウメハラ』の最高にエモいところって、ウメハラの「強さ」を本当に理解できる男が、唯一ナラケンしかいないところですよね。いやオゴウさんとかもいるんだけどw

singingroot

そこはなんだろ、本当に理解してるかとか、本当に強いかどうかってのはどうでもよいってことだと思いますね。
眼の前で対戦してる相手にしか、「勇者であるウメハラ」は見えない。
外野にとって「勇者であるウメハラ」は、ある意味では存在しない(本当には見えてない)んだと思うので。

もりやん

いや、実際に戦ってすら、レベルあるいは価値観が違う相手にはわからないってのが重要だと思う。

singingroot

ああ、それはそうですね。「眼の前で、同じレベルで、同じ価値観で」対戦できる相手としか、ゲームの中でお互いを勇者として認めあえない、という方が正しいのかなあ。

もりやん

しかも、認め会える相手が出てきたら殺さなければ収まらないw

singingroot

そうじゃないとお互いが勇者になれないですからねえ。

もりやん

んで、俺ロボでは、リアルの肉体ですら明らかにおかしいくらい強いのに、モテないw
さすがニンジャマスター……じゃねえ、お前の言うべきことは抱いて以外ねえんだよw

singingroot

その結論に戻ってくるんですねw

もりやん

なんだけど、そこが俺ロボですよね。「実際に稼げる」し「実際に強い」のに、モテないしモテようともしない。
これはそういう意味で未来を描いていると思う。今はまだe-sportsは未熟だし、ゲームで成功者になることは社会的に現実的な道だと思われていない。実際に生活できてるプロゲーマーなんて、絶対プロ野球選手より少ないわけですから……。
ただ、ゲームで本当に成功者になれるようになっても、成功者になることがゲームの目的では、必ずしも無い。
俺はリンクスさえいてくれればそれでいいっていう話じゃないですかw

『俺のロボ』リンクスorベティ

リンクスとはどんな存在か?

singingroot

逆に、そうだなあ、リンクスがいなくなったら俺は駄目だ、みたいな話であるとは思いますか?
個人的にはちょっとそういう感覚がなくて。

もりやん

つまり、リンクスのおかげで自己肯定できてる、みたいな話ですかね?

singingroot

単純に――そうだなあ、ええと、多分私は、そもそもザック氏がガーディアントルーパーズを通じて自己実現/自己肯定をしてると読んでなかったんだと思います

もりやん

あとで補足しますが、それは僕もそうだと思います。

singingroot

だから、リンクスがいなくなったら彼の自己肯定感がなくなる、という読みをしているのか気になった。

もりやん

そこはね、たぶん自己肯定感ではなく幸福感なのではないかと思う。ざっくり言えば。

singingroot

ああ、なるほど。であれば彼は確かに幸福感を得ていますね。

もりやん

言うなれば、人生のプラマイゼロではなくプラスアルファ。

singingroot

そして、もしガーディアントルーパーズがなくなっても、幸福感は減りはするかもしれないが、それで決定的に空虚になるわけではない。

もりやん

そうですね。そういう意味でザックのキャラクターのコアの部分って、ブラック企業に勤めていながら別にへこたれてないところだと思うw

singingroot

別にブラック企業に勤めてても秒で億の金を稼いでてもテンション変わんないですからね、なんだったら……。

もりやん

ただ、人生においてただひとつの何かを選ぶとすれば、いわば伴侶を選ぶとすれば、彼にとってそれはリンクス以外ないのではないか。
ああそういえば、うたねさんは俺ロボのメインヒロインはベティだと仰ってました11けど、それは違うと思いますよ。リンクスですよ。

singingroot

なんか繰り返しみたいな話になって非常ーに申し訳ないんですけど、伴侶って言った時に、そこで、失いがたきもの、っていうニュアンスがどのくらい含まれてますか?

もりやん

あんまり含んでないですね。だって嫁に先立たれても人生は続きますから。そのくらいのニュアンスです。
ただ、他の嫁を取る気もあんまりない、と。

singingroot

なるなる。であれば話は分かります。
そうだなあ……ただ、まだリンクスに対する思い入れがどこまでっていうのは、理解はできてないと思います。

もりやん

いやまあそれは僕も言い方が不十分ではあって、まずもってリンクスって基本的に複製可能な存在ですしねw
揉めるおっぱいとしてのリンクスというか、操作する体験も含んだ存在の呼び方としてのリンクスですね。

singingroot

ガーディアントルーパーズそのものの、表象、みたいなことですか?

もりやん

いや、ゲームタイトルとしての『ガーディアントルーパーズ』ということではないですね。その中でリンクスという機体に出会って、練習してうまく動かせるようになってきたっていう体験が重要で。

singingroot

ああ、すみません。言い方が悪かった。ガーディアントルーパーズを通じた体験すべての、表象、と言うべきでした

もりやん

いやー、やっぱりそういうことではないですね。例えば対戦相手の想い出なんかはここでいう「リンクス」には含まれないと思うし。あくまでも「リンクス」と共に乗り越えてきた想い出たち……ってことで。
ざっくり言って、「機体性能+操作体験(感覚)+ベティちゃん」=リンクスですかね。

singingroot

なるほどなー、いや段々感覚が分かってきた気がします。

もりやん

ベティちゃんがいい感じにサポートしてくれるから気持ちいいセックスができるってのもあるわけでねw
「俺のリンクス」と「他のリンクス」との差異は畢竟ベティちゃんだっていうのもあるし。機体そのものには個体差とかないわけですから……。
ただ、ベティちゃんがリンクスの人格とか、魂だってことではない。バーチャルな肉体あってのリンクス。

singingroot

なんだろ、私は読んでた時、リンクスっていうのは、愛着と思い入れたっぷりの、愛機、という認識だったんですよ。どこまでも道具というか、自分の技術の延長にあるものというか……だからリンクスは大したことじゃないって言いたいわけじゃなくて、他者じゃない、というか。
嫁、というのに、結構違和感があったのは、それもあったのかな。
逆にベティちゃんは、割と他者っていう感覚だったんですね。ザックの身体/精神の外側にいる存在、という認識だった。
どっちが親密かというと、確かにもりやんさんの言う通り、リンクスの方だと思います。

もりやん

そこはまあ、クルマや船に女性の名前を付ける精神みたいのもありますしね。
あと、ベティちゃんがけっこうシビアにAIとして描かれてるのも重要だと思います。めっちゃファジーだけど、心があるとかじゃなくあくまで超高性能なAIという感じでしょう。

singingroot

うん、そうですね。

もりやん

そういう意味で、ザックが平気でメイドロボを弾幕に突撃させる野郎だというところも重要w12

ベティこそ俺の嫁なのか?

singingroot

でも、自分でもこれは無茶言ってるなという気もしますが、だからこそベティちゃんはヒロインなのかなという感覚があった。

もりやん

だからこそというのは、人格のないところに人格を見出す妙味、的な意味で?

singingroot

リンクスって、ザックの世界の中にいる存在だと思うんです。彼の人生に、ある意味で、寄り添っている。
でもベティちゃんはそうではない……なんか上手いこと言えず同じことを繰り返してるような気がしますけど、ザックの一人称の世界の、外にいる存在だと思うんですね。

もりやん

むしろリンクスのほうが、すっごい語弊あるけど「人間的」であり、ゆえに「自己的」存在って感じですかね?

singingroot

そうですね。そういう認識です。

もりやん

なるほど。ベティちゃんは「物体的」であるゆえに「他者的」であり、ゆえに「嫁」たりうると。

singingroot

まあ他者であるだけでいいんだったら、それは生身のおねーちゃんも同じことなんですけどね。
なにかこう、そこで、ザックにとっては、生身のおねーちゃんは……なんだろう、底が見えて惹かれないみたいな面をしてるように見えるので。

もりやん

これ、僕自身解釈に悩んでるところなんですけど、リンクスとベティの関係ってどう捉えてます?

singingroot

……愛人と、ヒロイン……?
いや話してて、さっきのニーナさんと愛人の関係が少し浮かんだんですよ。

もりやん

じゃあわりと個別の存在って感じですかね。僕の認識としては、「リンクスというシステムを構成する一部がベティ」っていう感じに近いんですよ。
それも頭脳とかじゃなくて、どっちかっていうとハンドルに近い。

singingroot

ああ、それはそれで分かる認識です。
難しいな……私は、ベティちゃんが勝手にザックの操作を忖度して勝手に補助してるって辺りで、なんだったら別にこいつザックが居なくてもリンクスをある程度は動かせるんかなみたいな認識があって。

もりやん

それはね、可否でいえばできると思う。ただ、それに意味や価値はない。
例えば、フライトユニットなんか、なんなら最初はベティのほうがうまく動かせたわけです。13でも、別にそのことに意味はない。なぜなら、ベティはザックがリンクスをよりうまく動かすために存在するわけですから。

singingroot

うん、その認識も分かります。
畢竟、別に人格とかあるとも言われてないAIに、どこまで他者としての存在を見いだすかってとこだと思うので……まあ、確かに、見出さない方が自然だとは思います。

もりやん

ちなみに、「アーバレスト」と「アル」14の関係で言えば、僕も完全に別個の存在だと捉えてます。

singingroot

それは、軍曹がアルを人格として認めているから?

もりやん

それもあるし、実態としても製造目的としてもアルが独立した知性体たれと作られていることもあるし、アーバレストは戦争機械だから、誰がコントロールしようが強いことが一番ってこともなんならあるし。
あと、実際レーバテインにアルごと乗り換えますし。
これなら僕も宗介の嫁はアーバレストじゃなくてアルって言う。言ってた。アルメイドロボに入って嫁に来いって言ってた。

singingroot

その場合声は女声なのか男声なのか……。

もりやん

アニメフルメタで一番許せないことは、アルの声を男声で固定しやがったことだ……!

singingroot

男声で良い嫁に来いとか言ってくれるかと思ったのに、そっちですかw

もりやん

まあ、アルはなんならメイドロボから男声でしゃべる嫌がらせとか仕掛けてきそうではある。キレそうだがそれはそれでいい!
「サージェントはAS制御用AIである私になにを求めておいでなのですか?(イケボ)」ぶっ壊すぞ!!!

singingroot

でも女声で来るとしても雪野五月ボイスでやってこられたら嫌がらせ度たけーなと思いました()

もりやん

「ソースケどきなさいソイツぶっ壊す!!!」
まーそれはともかく、僕が言いたいこととしては……リンクスとベティはもっと不可分な存在ではないかということですね。設定的にも、ベティは「リンクス用」っぽいし。

ベティはリンクスの付属物なのか?

singingroot

物理的に存在が不可分かどうかっていう話じゃなくて、価値として不可分っていう話ですよね、それは。

もりやん

そうですそうです。

singingroot

ベティちゃんに、リンクスと独立して、それ固有の存在の意味っていうのは、ない、という

もりやん

ない、と言い切ります。

singingroot

もりやんさんの仰ることは理解できたと思う(たぶん)し、一つの筋が通った見方だと思います。納得できる。
ただ、んー、そこで私もいまいち自分の見方を捨てる感じかっていうとそうでもなくて、そういう読み方も理があると思うけど、なんだか自分はそう読んでないな……という感覚ですね。
多分、申し訳ないんですけど、具体的にどこどこの記述が根拠になって自分がそう読んでるのか明確に解説できない状態なんだと思います。

もりやん

まあ根拠はともかくとして、リンクスはリンクス、ベティはベティ、ってことですよね?

singingroot

そうですね。あと付け加えて言うなら、そもそも、存在の性質が違う。片方は道具であり、片方は他者である、という。優劣とは別の問題として。

もりやん

ただ、それはベティが人格的存在であるという意味ではないと。

singingroot

そのー……人格的って言った時に、人間と同じ精神構造の人格かっていうと、違うし、そういう描き方をされている。でも、例えばコズミックホラー的生物がいちおう精神を持ってるよみたいな意味では、精神があるという認識ですかね?

もりやん

なるほど? 知性体、という言い方でいいですかね?

singingroot

ああ、そうですね。知性体ではある、とは思っています。
作中で、"ザックはベティちゃんに知性体として接している"と読んでいる、という言い方のほうがいいか。

もりやん

なるほどなるほど。さっきから対物性愛というワード保持してたんですが、そういうものとは違いますね。
ところで、メイドロボとかナースロボのAIへの態度とは異なる、という認識ですか?

singingroot

それについては、たまにザックの独白中に、「高度なAI」と「そうでもないAI」に対する区別がたまに出てきたと思います。

もりやん

うんうん。

singingroot

そして、私は、「高度なAI」に対しては、なんだったらこいつ俺らより頭いいんじゃねーのみたいなことを思ってるシーンがあったと思ってて(超うろ覚えですすみません)。15
ベティちゃんみたいに親しみを持っているかどうかはともかく、ある種の知性に対する……リスペクト?みたいなものは見いだせるかなと思ってます。多分低級なAIに対しては普通に道具扱いかと。

もりやん

ベティだけが特別かどうかはともかく、少なくともベティはザックにとって高度なAIの分類で、それは知性体として扱っていると。

singingroot

そういう認識です。そしてリンクスがベティと違う存在という認識なのは、リンクスがザックにも操作され得、またベティからも操作されうるからです。

もりやん

なるほど、AIのボディとしての機体やアンドロイドは道具だと。

singingroot

いやそこはちょっと違うかな? AIとそのボディが不可分に結びついていたら、ボディもAIの一部なんじゃないかなあとは思いますが。

もりやん

いやーAIとボディは別とは言っちゃっていいんじゃないかな? 例えば、メイドロボのボディはあくまで物体で、AIの本体は別の記憶装置上にあるわけだし[^12]……みたいな記述は実際ありましたし。
あと、パイロットカードが破損してもベティの本体は失われてなかったやつとか。16リンクスとの関係とはまた違いますけど。

singingroot

ああ、作中ではそういうのがありましたね。「このボディが破壊されたAIの知性も道を共にする」みたいなボディは作中には存在してないので、そういう意味では、ボディはAIとは常に可分な存在といってしまってもいいかもしれないです。

もりやん

で、そういう観点からすると、リンクスとベティは可分であると。わからんではないな。
AIは人工物だから製造目的ってのがあるわけですけど、それこそ知性体へのリスペクト的な意味では、それはそれとしてAI自身の尊厳ってのはあるわけだ。

singingroot

それはもうなんか、見出すも見出さないも勝手としか言えなくて、だから問題は、ザックがそういうリスペクト的感覚を持ってるかどうかという話だと思うんですけどね。
でもそれがどっちかは明確には描写されてないかなと……私は思ってますが……なにせうろ覚えの身なので怪しい。
私はなんかね、リスペクトを持ってると思って読んでたんだ、なんでだか。

もりやん

それは、あるなしでいえばあるでいいと思う。ただ、ザックにとってリンクスとベティどっちが大事か? それはリンクスじゃないかなあ?

singingroot

それは私の中だと、そもそも存在の性質が違うんですよって話になるんですよ。
どっちが親密か、大事かっていうとリンクスかなと思う。ただ、ヒロインって言葉に相応しいのは、他者であるベティちゃんかなって。

もりやん

つまり、私と仕事とどっちが大事なの?って言われて、それは仕事だけど仕事と結婚はできないよと。

singingroot

まあそういうアナロジーもあるかも……? 外れては居ないと思います、多分。

もりやん

なるほどなるほど。わからんではない。
ただそういう観点でいくと、僕はヒロインはいないと答えるかな。
だって君はリンクスの管理人でしょ?って言うw

singingroot

まあ別に一ミリもフラグとかないしセックスとかロマンスとか結婚とかないだろってのはそうですよね。
そういうのを欠いてるという点で、ベティちゃんがヒロインではない、という話でいいです?

どっちが嫁でどっちが愛人なのか?

もりやん

関係性が恋愛的な性質を帯びるか、というよりは、単にザックにとって大事かって見方かなあ?
たとえば、『ウメハラ』のヒロインがナラケンみたいな話はいえなくもないと思うので。
いやそれはロマンス的な見方ができるかどうかって話になるかな?w

singingroot

ナラケンヒロイン説はむしろそうじゃない説があるのかってレベルという認識です。

もりやん

それは彼等のセックスなんです…!17

singingroot

まあその……否定はしないよ。
※何でも許せるとは言ってない

もりやん

まあ、現状ベティちゃんがお姫様ムーブもパートナームーブもライバルムーブもへったくれもないのは事実。

singingroot

それはそうですね。

もりやん

ただ……最終的に、リンクスを守る戦いはありそうな気がしている。

singingroot

んんんー……まあ、どうなんでしょうね。いや順当に行くならそうなるんですけど。
順当にやるのかこの作家?という気持ちがすごく……強い……。

もりやん

なんだかんだニーナさんを助けるための戦いはやったじゃないですかw

singingroot

それはそうですねw

もりやん

んで、それをきっかけにニーナさんが人形姫からひとりのパートナーになりつつあるように、ベティちゃんがリンクスのハンドルからザックのパートナーになることはあるかもしれない、とも思う。
というのも……いくらなんでもベティちゃん高性能過ぎというのもあって。

singingroot

「ただのハンドル」に対してはちょっと過剰にすぎるくらいに盛ってるのはそうですね。

もりやん

そこになんらかの世界の秘密があるなら、それを解き明かすことでベティちゃんのクラスチェンジもまたあり得るかと。

singingroot

順当にやるならビリー氏と対立したり(ただし完全な敵対とは別)そういう展開になったりするのかなーとは思うんですけどね。
ただ、はい、そういう展開も一割くらいはありうるのかなと思って読んでるのは事実です。

もりやん

結局、ビリーがロボット大戦争やろうがザックにとっては怖いけど許せないとかではなくて、ただそれによってリンクスに乗れなくなるのであれば……ってことだと思うんですよね。

singingroot

うん、それはそうだと思います。

もりやん

リアルリンクスに乗って敵兵を殺せ、なら、なんならやりそうだし。

singingroot

なんなら既にやってる展開まである。

もりやん

いやーヘリ部隊との対戦がいつマージナル・オペレーション展開18になるかとヒヤヒヤしましたよw
これ相手は……いや予告出撃してきてるから演習のはず……ああ中の人出てきたよかったーーーwwwwって

singingroot

まあ思いますよねw

もりやん

そこで……やっぱり、リンクス(ベティ)を汚すな、みたいな想いも薄いですよね。ザックは。

singingroot

別にそこには興味ないですね、彼は。

もりやん

プレイ中以外に、「ベティがいたら助かるのに」とは思っても、「ベティに会いたい」とは思わないし。
ゲーマーの誇りとかも別にない。ただリンクスに乗れたらいい。

singingroot

それもやっぱり、リンクスに乗れなきゃ死ぬからじゃなくて、それが幸福だから、であって。

もりやん

そういう意味では、「所有欲」とかに近いのかなあ? ガレージに置いておきたい、もちろんたまには乗りたいみたいな……。
「乗ろうと思えばいつでも乗れる権利」みたいな?

singingroot

んー、どっちかというと個人的には、繰り返し出てくる食のモチーフのほうが近く感じますかね。

もりやん

毎日食べたいとか食べないと死ぬとかではないけど、週1くらいは食べたい、それが幸せだと。

singingroot

食えばその瞬間幸福、別にそれは後に残らず意味のあることでもないし必要でもない、けれども俺はそれを食う、それが幸福なんだ、というか。
どうなんだろ、「週一」とか「ガレージに置いておきたい」とか、時間的な持続の感覚より、瞬間の幸福っていう感覚の方が支配的なような?

もりやん

瞬間瞬間が幸福ならいいみたいなのは間違いなくある。

singingroot

その瞬間にリンクスに乗っていることや美味いものを食うことを幸福だと感じることはあっても、俺は明日も明後日もリンクスに乗っていられるなあ、それが幸せだなあ、とは思ってないでしょう。

もりやん

うーん、それはそう。ただ、「叶うならいつまでも(週1で)乗っていたい」はあるでしょう。

singingroot

そうですね。戦争のせいで明日リンクスに乗られないなら、戦争をぶっ潰すでしょうけど、ただそれは、「明日リンクスに乗られる幸福を今日味わうため」ではなく「明日リンクスに乗られる幸福を明日味わうため」です。

もりやん

それはその通りですね。そういう意味で「所有」は違うのではないかと。なるほど。まあ納得。
あー、つまり……リンクスは愛人ってこと?w

singingroot

なんか戻ってきたw

もりやん

やっぱ妻じゃないわw

singingroot

違うと思います。どこまで行っても、ちょっとこの関係は妻とは言いかねる。

もりやん

あー、そうなると、どっちかっていうとベティのほうが妻存在に近いというのはわかる気が……。

singingroot

そういや一応、ベティちゃんがザックにとってどの程度大切かってのについて、こんなんはありました

モリーチップが破壊されて全てのデータが消えてしまったのだから、技術的にももうどうしようもないようだ。ベティちゃんは死んでしまったのか、俺が殺したようなもんじゃないか。本当に大切なものを金で売ってしまったんだ、思わず泣きそうになる、男は涙を見せちゃダメだ。

まあ別にこれは、恋人的な存在として大切って意味ではないですけどね。

もりやん

500万でカード割られたときのですねw

singingroot

そうw
別にザックはベティちゃんを恋人だと思って大切にしてるわけじゃないし、あくまでAIなんだけど……でもなんか、私は結構、ここで、でもそれはそれとしてベティちゃんは大切なものなんだな、って思ったのかな。

もりやん

リンクスはあくまでプレイしている間だけの関係だけど、ベティちゃんはコイン(ポイント)入れてる間以外も関係しているみたいな感覚はあるような気がする。
まあそれを言うと、Xキャリヴァーが自動修復してるのが、プレイ中以外もゲームが動いてる感があっていいとか言ってますけど……。19
あー、なんか、ベティちゃんはいつでも俺を待ってる?

singingroot

リンクスはあくまで幸福を与える存在だからなのかな……だからこそ逆に、幸福を与えていない、プレイしていない間は存在感がない。
ベティちゃんは直接的にザックに幸福を与える存在ではないんですよね、別に。

もりやん

お帰りなさいザック軍曹、いつもの装備でよろしいですか。

つうかこれだよ。実際にベティちゃんは俺を待ってるよ。

singingroot

まあ愛人と遊びに来るのを待ってる妻とか、ヤバいとかそういうレベルではないんですけどね?

もりやん

パワーワードすぎるwww
お帰りなさい旦那様。いつものプレイでよろしいですか。

singingroot

おかえりなさい、あなた。お風呂? ご飯? それとも、あ・の・子?

もりやん

あの子とお風呂に入るよ
クズううううううううう

singingroot

だめだちょっとひどすぎる

もりやん

まあでも奥さんも風呂場でお湯加減は問題ありませんか旦那様って言ってるし……。

singingroot

三周くらい回ってハーレムノベルに見えてきたから困る(見えてこない)。

もりやん

んでリンクスは前回のプレイで爪が割れたとか言って勝手に爪を研いでいるという……。

singingroot

ああ、あれはそういう……。

もりやん

なるほど。嫁はベティちゃんですね。納得。

singingroot

まあ今後の展開次第って部分もありますし、いずれにせよロマンスとかはないと思いますが、はい。なんとなく言ってることの感覚が通じたなら幸いです。

もりやん

まあ、この作品において嫁という属性がどこまで重要かという問題もあってなw

singingroot

まあ激論したけど、それはそうですね。

もりやん

こっちも基本的に愛人関係を描いてる作品だとは思うw

singingroot

リンクスはそうですけど、他の生身女子とかサイボーグ女子とかの話は含めてゆってます?

もりやん

いや、それは含めてない。愛人だけど浮気はしない。
というか、ある種の現地妻というか、ガーディアントルーパーズでの愛人はリンクスだけ的な。

singingroot

同意です。

もりやん

このオッサン曰く、「ひとつの島に、女は一人だけだ」という。

singingroot

他の島では作るんかいw

もりやん

そもそもガーディアントルーパーズから釣りに浮気してるときもあるしw

singingroot

そこはまあ、さっき言った食の件もありますしね、幸福に対しては別に何か一つに操を立てたりはしてないですね、やつは。
それが他の島……? つまり料理人の爺さんは愛人二号だった……?

もりやん

爺さんは鯵が住んでる島の管理人じゃないですかw
まあ、つまり、側室だな。

singingroot

なる、そっち属性だったか。

もりやん

 そうそう、ジュラルミンといえば先月発売予定だった削り出しフレームのクラシカルな一眼レフカメラが欲しかったんだよ。ボディだけで百万円超えのカメラとかさすがに二の足を踏んで予約しなかったんだが、限定生産だしもう売り切れてるだろう。

この男下半身がばゆるである

singingroot

ひとつの島には女は一人しか作ってないから(多分)

もりやん

釣り竿は大量に囲ってたけどw

singingroot

ダメじゃねーか!

もりやん

まあ、つまり……ガーディアントルーパーズとリンクスは特別ってことですよ。

singingroot

まあそれはそうですねw

 だが、フェイスマンは、かぶりを振り、穏やかな微笑とともに告げた。
「それは、真理を逆転させた、愚かな問いだ。価値は、あるのではない。観念であり、創り出すものだ。命の価値を創り出す努力を怠れば、人間は動物に戻る。社会とは、価値を創り出し、価値を巡って機能する、人間独自のシステムだ」
(『マルドゥック・スクランブル The Second Combustion 燃焼』より)


  1. 我にチートを - 蟻の城参照

  2. 我にチートを - エディタスキル無双

  3. 我にチートを - ティジーの場合 その1

  4. ソードアート・オンライン 05 ファントム・バレット』での、主人公キリトさんの迷言。

  5. 「命に、価値があるのか――?」

  6. BeasTV - 17/7/5 - オゴウクラハシ徹底討論 - YouTube

  7. ただし、『あしたのジョー』の作中でも、このようなボクサーは時勢遅れの存在として描かれてはいる。(参考:「あしたのジョー」の最後について──「あしたのジョー」論その七 | 語り部のほとりで))

  8. ビリー・レイスのモデルであろう、ビル・ゲイツ氏のこと。

  9. 水口哲也 - Wikipedia 音楽をベースとしたマルチメディアアートとしてのゲームを作り続けるゲームデザイナー。VRゲームにも積極的に取り組んでいる。

  10. ばやしこ@9/20〜23 TGSさんのツイート: “このお手玉VRは、こちらのVRけん玉師(@VRkendama)による作品、お手玉VRです! 本当にすごくて、人生で全くできなかったお手玉がものの数分で出来るようになって涙ちょちょ切れんばかりなので、もしご興味あればご本人に連絡してみてください!!”)

  11. “メインヒロインがナビゲーターAI”なろう評論会第1回『異世界帰りのおっさんは、父性スキルでファザコン娘達をトロトロに』 - 猫拳@はてなブログ))

  12. 俺のロボ - マリオネットは傷つかない参照

  13. 俺のロボ - 空飛ぶリンクス参照

  14. フルメタル・パニック!』の主役ロボとその管制AI。

  15. 俺のロボ - 加速する世界の、 いやいやいや、そいつの中の人はホテルのスパコンだから。スタンドアローン式の新型アンドロイドよりもずっと高性能だと思うぞ。でも、まあ、確かに、お利口さんなAIは、面倒な時には馬鹿なロボのふりをして誤魔化すことがあるよな。/ 実は知らないうちに、この世界は人工知能に支配されているのかもしれない。という部分のこと。

  16. 俺のロボ - 俺は炎の筋肉痛参照

  17. 「何でも許せる人向けの属性腐女子漫画」/「マツキ」の漫画 [pixiv]より

  18. ゲーム感覚で指揮していたら、自軍も敵軍も生身の人間だったというアレ。

  19. 俺のロボ - 最初の晩餐参照