作品としては好きだがナナは好きじゃねえんだ。いや、館の貧乳ハァハァという理由もあるがそれだけじゃないのよ。ああいう無自覚に傲慢な女を見るとイラッ☆とする年頃なのさ。
館もナナに劣らず傲慢ではあるけれど、言い訳を求めないところが好感度高い。ナナみたいな女は弱みに付け込んで雌奴隷にするには面白いけど、パートナーとしては疲れることこの上ないよ。あんな甘ったれた態度が許されるのはまさに相手がカオルだからであって、
いっそ奴隷的なほどにナナに尽くすカオルを見ていると涙が出てくる。カオルはSMオタクで、「S役」ではあるけど、彼が幸せになるために必要なのは、カオルが与える気配りにちゃんと気付ける女ではないのか。
だからこそ、他人に理解されにくいカオルを理解しようとした館に、カオルは初めて、自分の一番大切な思い出を語ったのではなかったか。カオルはカオルでややこしい男だから、一生胸に秘めるつもりだったろうが、思い出のほうは解き放たれたくてうずうずしてたんだぜ。
それに対して、大事な思い出をどーでもいいザコどもの前で開陳してしまうナナ! あの女、それがどういう意味でどういう価値のあるコトなのか一切理解していねえよ! そして、カオルという魂のキープを得て安心してるだけのナナと、カオルのナナへの想いの深さを羨ましがる館の対比。
価値あるモノはその価値を知る者に与えられるべきだ! そもそも奴隷としては館のほうが高性能だろうが! ナナはSMクラブの客としちゃ上等だろうな。
以上はナナカオDISのように見えて実は賞賛でございます。
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