低価格エロゲーにおける立ち絵のヤバイくらいの存在感のなさ

ぶっちゃけLilithあたりの。ほぼ一本道の奴。
単純化すると、普通のエロゲーにおける立ち絵芝居というのはどのヒロインを選ぶか考えるパートであって、立ち絵と背景の組み合わせによるシチュエーション表現とか、複数ヒロインを並列に表示することによる視覚的比較とかあるわけで。
調教ゲーだと立ち絵の変化でステータスを表現するということがある。しかしこれは「調教画面」というニュートラルポジションが前提にあって、AVGで展開される低価格エロゲでは単に文芸の領域になってしまう。
あとは立ち絵芝居の効果は少ない絵素材で効果的に大量の会話テキストをぶち込めるということがあるけど、これも低価格抜きゲーだと意味は薄い。
その点、同じ低価格でも萌えゲーだと立ち絵芝居の効果は現れてくるわけでつまり『さかしきひとにみるこころ』だったのかなあ。
エロシーンだけで大部分ストーリー進行できちゃう。立ち絵パートが一枚絵=エロシーンから明確に分離してるのに、とりたてて意味のあるものでもないので、こう、もにょる。
もちろん抜ければそれでいい、むしろ余計なストーリーとか邪魔、という観点からは立ち絵芝居を重用しないやりかたは肯定されうるのだけど、それだと立ち絵/一枚絵という二大構成要素のうち一方がほぼ無効化してしまうので、なんか妙に満足感の薄いものになる。