- 武=自分とのつきあい(自己表現/獲得)=成長 ファミリー=他人とのつきあい(内部/外部)=発展
- 武
- 武-川神という土地柄:決闘=さほど意味はない/川神学園教育方針/"成長“の武による表現
- 武-暴力と理性:相対する二面性/百代と一子/個別ルートでは表面化しない
- ファミリー
- ファミリー-ベースとして:基地/人間関係の基準/内外を分ける閉鎖性/ただし外部との交流を必ずしも妨げない(由紀江・京)/リーダーの性格/単位コミュニティ=家族/現代の『家族計画』
- ファミリー-外交:閉鎖的でありながら開放的/外部に対しファミリーとして事に当たる/外部との折衝/サブリーダーの“政治”という属性/構成員としてのアイデンティティ/国家/好き嫌いを超越して自己に結びつく
- 武
- 武とファミリーがトゥルールートで始めて合流する
- 読解上の問題―なぜ風間ファミリーはクリス・由紀江を受け入れたか?/エリート集団としての性質/「餓えている」/ファミリーは社会における単位=人格/変容と自己同一性/風間ファミリーの変遷/現在の姿=エリーティズム,閉鎖性,折衝能力
- トゥルールート-武とファミリーを統一的に語りうるテーマ=「現状は進歩の途上である」/限界を露呈する武とファミリー/さらなる進歩への予感によって肯定
- 不満点
- 不満点-ファミリー描写:外交局面における描写不足/負の面ばかりが強調される/風間ファミリーを包摂(と隣接)する外部コミュニティの描写不足/大和の視野の狭さ
- 不満点-ファミリー描写-外部コミュニティの描写不足
- 不満点-ファミリー描写-外部コミュニティの描写不足-大コミュニティ:ファミリーの個性は外部折衝により表現される(京)/川神学園・川上町の実態/武に関わらぬ人々/はやて×ブレード,てとてトライオンとの比較
- 不満点-ファミリー描写-外部コミュニティの描写不足-隣接する外部コミュニティ:商店街/マヨチカ/Sクラス/広義の武=文科系/わからないなりに目を向けることが必要/大和が外交要員だが……
- 不満点-ファミリー描写-大和の視野の狭さ:興味の対象がファミリーとクラス、例外は冬馬/温度差があるのは当然/他のメンバーに比べても内向き、京以下/大和=カメラが見ないものは全くわからない/カメラの向く基準は基本的に恋愛感情/従って外部との恋愛が必要/恋愛=外交局面以外では戦争という形を取らざるを得ない
- 不満点-ファミリー描写-外部コミュニティの描写不足
- 不満点-ファミリー描写:大和はファミリーに依存していない/家族計画との比較/風間ファミリーの魅力が伝わりにくい/善とはされていない、価値観に結びつける必要はないがフックがない
- 不満点-ファミリー描写:トゥルーは事実上冬馬ファミリーの物語/川神町全体がそこにコミット/今までヒロインの周囲しか描いていないのに、なぜトゥルーで他のファミリーなのか/川神町の暗部としての冬馬ファミリー、まじこいが川神町の物語という筋立てが必要
- 不満点-百代の扱い:個別ルートでは武とファミリーが合流しない/ヒロインで百代だけが武とファミリーを統括する問題系を持つ/百代ルートでは大和に焦点が当てられる/トゥルーで百代の問題系を扱うべきだったのでは?
- 不満点-百代の扱い-百代の内部での武とファミリー:傭兵としてファミリーに参入/軍事力/暴力の肯定/釈迦堂との一致/釈迦堂との違いは、属するコミュニティに対して許容する「自分との違い」の範囲/理性の補完、釈迦堂と分かれた道/一子との縁/ファミリーによって成立する武術家
- 不満点-百代の扱い-あるべき百代ルート:百代の内部での武とファミリーの協同/個別ルートのストーリー=戦闘本能の抑制は事態の本質から外れる/作品全体のテーマと合致、トゥルーで扱う蓋然性/(現状のトゥルーは文学的すぎる)
- 不満点-百代の扱い:大和のキャラクター性・恋愛ゲームという作品性から、ヒロインの個人的な問題として扱わない限り、真に迫ったものにならない/サブを含めたヒロインとその周囲以外生活感がない/百代ルートで描き、トゥルーで敷衍するべきだったのでは
- 不満点-ファミリー描写:外交局面における描写不足/負の面ばかりが強調される/風間ファミリーを包摂(と隣接)する外部コミュニティの描写不足/大和の視野の狭さ
- 美少女ゲームゆえに:有意な要素はヒロインとその周囲のみでしかない