ダークプリキュアについて妄想を羽ばたかせてみる


情報が出揃ってからでは面白くない推理大会。今のうちに楽しむとしましょう。答え合わせはおいおい。
第2話までにわかっていること、わかっていないことを整理しつつ、色んな側面から考えてみます。

プリキュアである。

当たり前ですね。ただ、今のところ、不正な手段で生み出されたという話はないので、正式に任命されたプリキュアと思っておけ、ということになります。ムーンライトの相棒として選ばれたと考えるのが妥当でしょう。とすれば、ムーンライトが恐らくそうであるのと同様、元は普通の人間でしょう。ただし、つぼみたちと同じ世界の出身とは限りませんが。
ここで、マリンのココロパフュームがムーンライト由来なのか、ダーク由来なのかという疑問が出てきますが、これは前者かと。フォルテッシモの件(『ハートキャッチプリキュア!』=『ふたりでフォルテッシモ!』〜必殺技にみる新しいコンビ概念〜)がなければ後者もオイシイと思うんですけどね。

プリキュアとしての属性が不明である。

ダークプリキュアと呼ばれているため、キュアなんちゃらの部分が不明です。でも、キュアダークでないことは確かだと。
タイトルロゴ「!」部分の配色からして、彼女の属性は、右目の色である黄色に象徴されるものであると考えられます。OP映像のサビ直前で、右目から放たれる光が闇を切り裂き、ブロッサムとマリンが飛び出してくるイメージもそれを裏付けます。(『ハートキャッチプリキュア!』OPから読みとれる多くのこと
しかし、現在はダークパワーを駆使している。となると、ダークなパワーが、誕生したときから混ざっていたのか、後天的に加わったのかという疑問が生じます。
つまり、最初から性格に問題があったのか、なにか悲しい出来事があってヤケになったのかという。サバーク博士の哀愁漂う雰囲気を見ると、後者であるような。
また、プリキュアは中学生なのがお約束です。ムーンライト・ダークは明らかにそれより年上なので、数年の間、仲間だった時期があると考えるのが自然でしょう。
ただ、黄色とダークが、同じ属性の異なる側面であるというのも、解釈としては面白そうです。ムーンライトが夜と光を象徴するように。

ムーンライトが説得しようとしていない。

何度か、マインドコントロールはされてないっぽいと書きましたが、これが理由です。操られているのであれば、呼びかけることはするだろうと。単に情報統制かもしれませんが、いちおう信じてみると、自らの意志で砂漠の使徒に組していると考えられます。
パターン的に想定できる理由は、大きく分けると二つ。一つ目は、サバーク博士に個人的な思い入れがあるため。性的な意味も含め。たぶん、負け犬同士傷の舐め合い。
二つ目は、砂漠の使徒と部分的に目的を共有しているため。つまり、砂漠の使徒はほかの目的のためにこころの大樹を枯らそうとしているが、彼女はこころの大樹そのものが目的であるとか。その場合、根本的な動機はムーンライトや妖精への怨恨か、イヤなことがあってヤケになっているかでしょう。
もちろん、色々全部、ということもありえますが、一つ目はなさそうな気がします。理由は後述。

パートナー妖精が不明である。

キュアフラワーの例から、パートナー妖精は代替わりすることがわかります。そして、シプレ・コフレ(覚えにくすぎる)は、どちらもムーンライトのパートナーではないように思われます。ムーンライトもダークも、未登場の妖精をパートナーとしていたのではないかと。ひょっとすると、そのへんが二人の決裂に絡むのかも。コッペ様=メガネイケメンとすると、痴情のもつれ説も浮上してきます。

ムーンライト・ダーク・サバーク博士、三者の関係は?

OPのBメロ部分を見ますと、面白い登場順になっているんですね。



そのまんま受け取ると、ダークよりムーンライトの方が砂漠の使徒との関係が近く、ムーンライトとサバーク博士には個人的な関係があるということになります。ダークと博士に特別な関係はなさそう、というのはこれが理由です。
『Yes!プリキュア5GoGo』をご覧になった方であれば、館長とサバーク博士、フローラとムーンライトって似てね?というのはわかっていただけると……いうことにします。これまたそのまんま重ね合わせてみると、博士はムーンライトにフラれたのではないかと。それこそ、バラの種=こころの花を大事にしなかった、という理由で。
そこでダークのポジションがアナコンディさんかというと、そーゆー感じではないですねえ。さすがにあんな年増じゃないし。恐らく、ダークはムーンライトになんかコンプレックスがあるだけで、博士とはドライな関係ではないかと。
戦いの中で色事に発展するというのはいくらなんでも大人向けに過ぎるので、ムーンライトはサバーク博士と同じ世界の出身で、元々面識があったりするのかも。ダークはまた別の世界の出身なような気がします。あの俗物感からすると、それがつぼみたちの世界でも驚きには値しないかな。

ダークとムーンライトの間にある感情は?

つぼみとえりかはプリキュアになる前にすでに出会っているわけですが、ダークとムーンライトは事前の面識がなくて、仕事上の付き合いだけのような気がします。雰囲気的に。あなたたちはプリキュアである前に友達だったのね、私も彼女に心を開いていれば……って話になると面白いし。
ムーンライトの方が強かったので、ムーンライトを超えるためになんかした、というのは筋としては見えやすいかと思います。ともあれ、ダークが一方的にムーンライトに執着してるというのは、まあ基本ですよね。えりかもそんな感じだし。

ダークはムーンライトの代わりなのか?

本編にまったくそんな話はありませんが、文脈的に予想が立ちます。OP編の繰り返しになりますが、その文脈の話から。
まず、『映画Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』に登場した元祖ダークプリキュア。彼女たちはプリキュアのコピー+闇の力な存在でした。『ハートキャッチ』と同じく長峯達也監督なので、踏襲もありうる、かも。
もう一つ、個人的にアピールしたいのが、『仮面ライダーBLACK』との繋がりです。本作シリーズ構成の山田隆史氏が『BLACK』に参加しています。もちろんBLACKとシャドームーンの関係が元ネタという話で。
元々は普通の人間の親友同士で、共に悪の組織に誘拐されて改造を受け、大ボスの後継者候補にされる。そしてBLACKのみが脳改造を逃れて正義の味方になり、シャドームーンと戦うことになるわけですね。
さすがにプリキュアが元々は悪の戦士ってことはありえないので、黒い奴が裏切り者というところだけ共通で、善悪が逆なんでしょう。ただ、二人で一つのイスを争った、ということはひょっとしたらあるかも。もっと言うと、ブロッサムとマリンのコンビは、二人で争わず力を合わせて戦ってほしいというムーンライトの願いが生み出した、イレギュラーな状態かもしれないと。
はい、妄想乙ですね。ただ、『BLACK』世代の方は、BLACKとシャドームーンの夢の共闘、という視点を持ってみると楽しいですよと。

というわけで

好き勝手書き散らしてみました。後で恥をかかないことを祈る。一緒に恥かいてくれる妄想コメント歓迎!