期待と予想

これは好みの問題かもしれないが、ぼくは「先の読めない物語」より、「先を読ませて裏切る物語」の方が優れていると思っている。少なくとも広く訴求するのは後者じゃないだろうか。
そうそう、『かんなぎ』騒動のときに『かんなぎ』は予想を裏切らずに期待を裏切っちゃったよねって話をしてたんだけど、受け手の期待がどこにあるのかって難しい話だと思うのよ。面白ければなんでもいいんだけど、出来がよければなんでも面白いってわけでもない。
いずれにせよ、「先を読ませて裏切る物語」ってのは期待じゃなく予想を裏切るときの話。でも、読者の先読みってのが、それは期待なのか予想なのかってのが非常に難しいと思うわけで。
希望と期待ってのもまた違うじゃない。例えば戦争が始まりそうだったら受け手は戦争始まらないでくれって思うかもしれないけど、それは希望であってそれが本当に叶うことを期待してるわけじゃないってことはしばしばあるでしょ。
一番確実なのは「予想を裏切る」じゃなく「予想の先を行く」または「予想の斜め上を行く」だよね。前者の好例がネギま、後者が語源となったレベルE