『てとてトライオン!』プレイ日記 動的日常と静的日常

台風きた。
http://d.hatena.ne.jp/catfist/20090622で書いたとおり、『てとて』における日常とは、基本的に常に前進し続けるもの、動的なものと考えられる。
一方で、典型的なエロゲーにおける日常とはそこに留まろうとする圧力を発生されるもの、静的なものだろう。
完全に日常描写に依拠することなく、大状況の進行を伴うストーリーの作品、ぶっちゃけ『Fate/stay night』とかであっても、日常パートは基本的に停滞を是とする。むしろダイナミックな展開に歯止めをかけることがその役割ともいえる。
で、個別ルート級のイベントをじゃんじゃん共通ルートに突っ込んでくる『てとて』では、日常において常に状況の進展、関係性の変化が見られるのだが、唯一例外なのが慎一郎・夏海の二人きりのシーン。このパートは、ここまで見る限り、ほとんどが夏海の海だいすき表明とふつうにイチャこくことで占められている。
それ自体が悪いということではもちろんないのだが、浮いてることは間違いない。そもそも慎一郎と二人っきりになること自体ほかのヒロインではほとんどないのだし。またそこで夏海を特別扱いする意味がよくわからない。今後何か裏設定がでてくるかもしれないが、夏海の人格自体が「獅子ヶ崎性」を代表してたり、特別無敵感溢れてたりするわけではないように見える。
単に夏海あんま好きじゃねーともいうのですが。てまー出番すくねえともいうのですが。

てとてトライオン!  通常版

てとてトライオン! 通常版