桐乃がいない間に友達作りとかがありそうだと予想している QT @kirino_kousaka: @kuroneko_daten ところであんたは男友達どころか同姓の友達もいないわけだから、とってもオタクに優しい造形をしているよね。
2009-12-11 21:50:49 via Tween to @kirino_kousaka
雑感
- 飲み会に出る→俺妹5面白かったよね話をされる→帰りに買う→30分くらいで読み終わる→矢も盾もたまらずネタバレトークしにいく→帰る→イマココ!
- 俺妹5。ページをめくる速度が尋常ではなかった。酔っているせいかと思ったが、単に語りのテンポが異様に速いせいだった。なんだこれ。
- とにかく内容の密度が半端ではない。捨てエピソードがないどころか、捨てページがない。1〜4巻ともまたやってることが違う。
- ライトノベルをけっこう色々読んできたけど、人類に書けるのか疑わしいと思ったのは『俺の妹がこんなに可愛いわけがない5』が初めてです。正確に言うと、人間の脳一個じゃ不可能。編集者などの役割が相当、これまでに比べても大きいのだと思った。
- 俺妹5には、小説としての感情移入だけでなく、ゲーム的なヒロイン攻略手順について考える面白さとか、テキストサイト的な共感とかが盛り込まれているように感じた。これも、今までもあったけど要素というほどには突き詰められていなかったもの。
- 4巻まで、関係描写・物語展開上の理由で押し込められてきたものが恐ろしいほどガバガバに晒し出されている。きょうちゃんモノローグでエロいこと言い過ぎ。黒猫と沙織も大概ガバガバになっている。これは、桐乃がいなくなって寂しくって頭おかしくなってるという理由もあるだろう。
- それだけでなく、4巻までなら「自動的には解決しない問題」としてきょうちゃんの決断が要請されていたようなところで、突然精神コマンド「熱血」が発動してゴリっと進んでしまう。これが何を表しているかというと、成長なわけです。そう書いてある。
- きょうちゃんがいきなり妹の友達への欲情をあらわにしているのは、フィルタだった桐乃がいないせいもあるし、最初からそこ行くと普通にキモいだけなので、「心の絆」を先に形成して、改めて目の保養を発動しているのだと。つかへそチラとか言うな。
- 「魔眼遣い」の物語上の役どころについては、飲み会で予測を述べたところ、「「「…………」」」「まあまあ!」「まあまあまあ!」「読んでのお楽しみにしようや!」みたいな反応が帰ってきたのだが、バッチリ合っていた。
- で、物語を前進させない装置である桐乃が退場したことで、千葉の堕天聖はベルフェゴールとの決戦に臨むのかと思ったが、それは外れていた。というか、桐乃の不在が、ラヴバトルの表面化ではなく、関係ネットワークの可視化をもたらしていた。つまり、ハーレムルートである。
- きょうちゃんの他力本願が完全に堂に入っている。そこで、きょうちゃんが物語上取る行動と、「相手が幸せになれば過程も評価もどうでもいい」という理念が、発言の上でも本心においても、一致を見ているのが非常に心地よい。
- 俺妹5をまとめると、「みんな可愛いよぉーっ!!!」以上。桐乃がせきとめていた恋愛関係の進展も、まあ、あったが、あれは「これ以上は進めません」宣言みたいなもので、つまり何も進んでいないのだが、圧倒的な密度で事態の変転とそこにおけるキャラの魅力を押し出していると。
- ヘンな方向にフッ切れているフェイトちゃんと黒猫がワナビの琴線に触れちゃって泣きそうになる。
- ついに判明した黒猫の本名については、予想としては平々凡々か中二病かどっちかと思われた。で、どっちかといえば、後者だった。平々凡々のほうがよかったと思う。
- 黒猫との恋愛進展。冷静に考えると進展しすぎである。が、きょうちゃんを励ますためというエクスキューズがあるのでギリギリセーフかなと。というか、今回黒猫は女の匂いさせすぎ。おのれ、ほんまに15歳か。
- もうラスト一割くらい読みながら湧き上がる衝動をなにかにぶつけたくて本をベッドに叩きつけたくなってバカ読めねえだろっていう
- そして黒猫の女としてのはたらきによって駆動するきょうちゃんの男臭、からさらに連鎖していく恐ろしさ。
- で、ハーレムものとして読むには麻奈美が正直邪魔だったわけだが、今回うまい具合に後退していた。きょうちゃんがのんびりしている暇がなかったせいかもしれない。
- 裏表紙&扉絵の黒猫弁当だけで正直ブッ殺されていた。つかもー黒猫ほんとお前その弁当なんなんだよ。お前どんだけ桐乃大好きなんだよ。そして桐乃もきょうちゃんも大好きでそもそも性格がひねくれてる黒猫の複雑な心情がバンバンきてまた死ぬ。
- 黒猫の愛の告白はもう前からそうだけどなんなの。ほんとなんなの。どうしてそういう可愛い奥ゆかしい言い方を思いつくの。
- まさかの再登場2名も含めて総集編的な内容でしたと。きょうちゃんの友達ネットワークが改めて可視化されましたと。きょうちゃんの知らないところで仲良くなってる女ども。友人が上条勢力ならぬ高坂勢力と言ってたが、うまいもんだと。
- 表紙イラストがただいま桐乃に見えなくもないとかだ。そのへんは予想通り。
- チラチラ読み返しながら、本を机に叩きつけたい衝動と闘いつつ、本が痛むのでペタンと置く。黒猫もおおおおおおおおおお前はああああああああああああああああ
- ところで、魔眼遣いのイラスト、胸足んなくね? 沙織よりでかいんだから。
- キャラに対して「奥ゆかしい」という印象を持つことはあまりないよね。リアルの様式に則る以外では極めて難しいと思う。それができている伏見つかさと黒猫はすごい。「奥ゆかしい」は、ツンデレに似ているけど、やっぱり違う。
- 黒猫は! もう! 可愛いなあ! 可愛いなあ! 許しがたいなあ!!!
- 俺妹についてはオフラインでしゃべってる量のほうが多いんだけどそのときのノリはだいたいいつもこんなもんです。
- 俺妹5で、ドラマCDが告知されていたわけだが、来栖加奈子/メルル:田村ゆかり=本 人 降 臨 はクッソ噴いた。ちょっと、頭冷やそうか……。
- あとマスケラが2期12話でシリーズ終了とかネタがタイムリーすぎだろ。DTB2終わったの「発売日の」2週間前やぞ。
- 俺妹はハルヒより遥かにアニメ化困難だと思うんだけど(ネタのヤバさ的にも)、アニメ化まで辿り着くのかなあ。やるとすれば半端な企画にはならないはずなので観てみたくはある。
- 作者: 伏見つかさ,かんざきひろ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/01/10
- メディア: 文庫
- 購入: 13人 クリック: 267回
- この商品を含むブログ (160件) を見る