男として『おおきく振りかぶって』は許せても『3月のライオン』は許せない問題。

おおきく振りかぶって』は男の世界に対する外部的な視点、つまるところ球児萌えを根拠としている。従ってそこで描かれる球児の世界は、向けられる目線こそ歪んでいれどピュアではある。『3月のライオン』は女子供的女々しさを男の世界に侵入させてしまっている。キャラの心情的にも人間関係的にも。
綿密な取材に基きつつもファンタジーに満ちた『おおきく振りかぶって』に対して、『3月のライオン』の圧倒的しみったれ感。キラキラ感の欠如。もちろん、それはムカつくというだけの話で、つまんないということではないのだが。

おおきく振りかぶって (1)

おおきく振りかぶって (1)

3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)

3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)