正直、このラノ文庫のプロモーションは相当シクってると思う。

このラノ文庫と、ガガガ・GAなどかつての「新興レーベル」の比較。ガガガなどはレーベルの立ち上げが先行し、初期には既存作家のスライドやリメイクなどで玉数を稼いでいた。ある程度体制が整ってから新人賞をやった。一方このラノ文庫は新人賞が先にあった。イベント先行型。
このライトノベルがすごい!文庫」で「このライトノベルがすごい!大賞」を通っていない作品を売るのはなんかよくわかんないし多分やんないだろう。のっけから新人のデキに全てがかかっている状態。
先行する作品がなかったため、どういう基準で受賞者を選んだのかもわかんないし、たぶん受賞者(投稿者)もどういう作品がいいのかよくわかんないで出してたはず。レーベルとしての色が見えない。そのへん一般文芸に近いかんじ。
にもかかわらず、「このライトノベルがすごい!文庫」……。海のものとも山のものともわかんないのに、どうやら既存のライトノベルを踏襲するらしいというイメージだけはある。それって単に微妙かつ凡庸な本なんじゃ……という風に見える。
どこも第一陣はヒサンだったよ、で済む話なのだろうか。