『俺の妹がこんなに可愛いわけがない2』

読了。ほらもうオタク要素が邪魔だよ。
展開的には完全に1巻のやり直し。親父があやせに変わっただけ。しかし、黒猫が桐乃のために動いていたり、京介がオタクに染まりつつあったり、微妙な掘り下げが面白い。

解釈が難しい点としてはここ。

「黙れっ! さんざんほったらかしにしておいたくせに、いまさら兄貴面すんな!」

普通に読めば、「さんざんほったらかしにしておいた」というのは、夏休みの間のことである。が、ちょっと妄想を働かせてみると、人生相談以前のことにも聞こえる。
わざと誤解できるように書いているのだろうが、近親愛派は熱くなれる記述だろう。個人的には近親愛派には与しないが、桐乃の心中も一枚岩ではないのだろう。

とにかく、どんな反則技使おうがいっぺんキャラ立てちまえばその後は面白く読めるということがわかった。おばあちゃん可愛いよ地味子。