「月刊ERO-GAMERS」について、もう少し具体的な運営方針の話

 前回、「月刊ERO-GAMERS」主催としての、個人的な動機を述べた。今回は、運営方針について説明をさせていただく。

なぜ、作品別なのか?

 そもそも、「月刊ERO-GAMERS」がかつてのレビューサイトに範を取っているためである。
 純粋にエロゲーの面白さを語るには、個別の作品に対するアプローチが有効だと考えている。
 また、ぼくは、この企画において、多くの方の自由な参加を目指している。それは、離脱の自由を含むものである。興味のある作品のときだけ参加していただければよい。

なぜ、ラジオ+レビューなのか?

 ぼくの動機は「エロゲー文化の構築」にあり、それは高度な言論というよりはコミュニケーションの可能性に重きを置くものである。いってみれば、仲間内でするダベりの延長なのだ。それを表現するには、ラジオという形式が最も直接的だと考えている。
 今後行っていくエロゲーに対する言論の全てがそうというわけではないが、「月刊ERO-GAMERS」については、ラジオを中核に構想している。
 そこに文章によるレビューを加えている最大の理由は、ネット上のコンテンツとして、「ラジオ」は未だ敷居が高いと感じるからだ。発信側にとってもそうだし、受け手にとっても、おそらくはそうだろう。
 正直言って負担が大きいのだが、しばらくはこの形式での活動を継続するつもりでいる。もちろん、主催のぼくはともかくとして、一般参加者にあっては、ラジオ・レビューのどちらかだけにご参加いただいても全く問題ない――というのは、常々表明している通りである。

なぜ、合同なのか?

 これまた、前述の通り、高度な言論よりもコミュニケーションを重視するための措置である。
 個人的には、この企画をきっかけに多くの方と親交を深めさせていただき、夏コミでも寂しい思いをせずに済んだ。ありがたいことである。
 あと、まあ、ぶっちゃけ、いまどき個人でレビューサイトやってもアクセス稼げねえよなー、というのはありますハイ。

のワリにゃ色々と参加のハードル高くね?

 これは、参加の容易さよりも、話の「深さ」を重視しているためである。
 「高度」でなくてもよいが、「深い」話はしたい。それには、ある程度、参加者間の個人的な信頼関係が必要と考える。幸い、今はTwitterという便利なツールもある。
 見ず知らずの方も、一期一会の方も歓迎するが、腹を割って話しましょうや、くらいのつもりでいる。
 ErogameScapeでやらないのは、そのためである。

ずっと月一でやんの?

 週刊にしたいなあとは思っている。参加者が増えれば。あと、ぼくがシンドいので、仕切りやってくれる人が他にいれば。
 9月は2回開催してみる。

扱う作品が偏ってませんか?

 シナリオゲーばかり扱っているのは、話のネタにしやすいためである。ぼくも含め、当初の参加者がシナリオゲー系のプレイヤーだったせいもある。
 また、『Fate/stay night』以後の作品に有効な批評が加えられていないという認識が動機に深く関わっており、近年の作品を選択する理由となっている。今後も、基本的に、批評とかあんまり見ない作品を中心に扱っていく予定。
 ただし、シナリオゲー以外の作品については早急に場を用意すべきと考えており、これはサブ企画として進行中である。

なんでHTML直打ちですか?

 趣味です。
 blogツールを利用しないのは、レビューサイトという形式上、コンテンツの一覧性を重視するためである。

参加者のblogとかやんないんスか?

 「月刊ERO-GAMERS」はある種のコミュニティを志してはいるが、そこに参加者を拘束すべきではないと考えている。はてなグループなどのコミュニティツールをを利用していないのも、「アカウント取らなくていいよ」ということ。それが新規参加を促すことにつながると考えている。
 クロスレビューで多数の作品を扱う以上、固定メンバーが全ての作品をプレイし続けるというのは非現実的だ。これまでは主要メンバーが毎回参加しているが、ローテーションで回すのが理想である。
 また、そうした「公式」のコンテンツを公開することで、特定の色がつくことを嫌った面もある。「この人とは意見が合わないから、参加するのをやめよう」とはなってほしくないのだ。
 そのため、個人の活動は個人のblogで行っていただく、というのが現在の方針である。ただし、活動報告用のblogは設置する予定。

同人誌出さないの?

 出すかも。